ご挨拶

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院長 加山 智規

Tomoki Kayama

はじめまして、きのかわ歯科クリニック院長の加山 智規(かやま ともき)と申します。
私は、紀の川市で生まれ育ち、大学入学までの18年間をこの土地で過ごしました。歯科医師になってからも、いつかは地元に戻り、地域の皆さまのお口の健康、QOL向上に貢献したいと考えておりました。

大学卒業後は大学院に進学し、入れ歯専門の博士号を取得しました。数多くの入れ歯治療を行う中で、入れ歯が必要なほどお口の状態が悪くなる前に患者様を救いたいという気持ちが大きくなり、インプラント治療の重要性を強く感じるようになりました。

患者様にもっとインプラントの重要性を知っていただきたい、私の考え方や想いを知っていただきたいと想い、自己紹介も兼ねてこのページを作りました。生まれ育った紀の川市で開業した理由から、インプラント治療への私の想いまで、少し長くなりますが全てお話します。

インプラント治療に興味がある、より長くお口の健康を維持したい、そんなお気持ちの方はぜひこのページを最後までご覧ください。そして私の気持ちや当院の方針に共感いただけた方は、ぜひ当院に治療をお任せください。

略歴

田中小学校 打田中学校を経て

  • 2005年開智高校卒業
  • 2010年大阪歯科大学卒業
  • 2015年大阪歯科大学大学院卒業 博士号取得
  • 2015年大阪市内歯科医院で勤務
  • 2022年きのかわ歯科クリニック開院

子供の頃から歯科医になるのが夢でした

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紀の川市で生まれ育った私は、子供の頃は少年野球に取り組むスポーツ少年でした。

実は父が歯科医だったこともあり、小さい頃から歯科医という職業には憧れがありました。自分の将来の夢を考えた時には、真っ先に歯科医として診療している自分が思い浮かんでいたことを今でも覚えています。

歯科医になるという将来の夢を叶えるために、中学生まで熱中していた野球には区切りをつけて勉学に集中し、無事に歯科大学に合格することが出来ました。

歯科大学時代に私が思い描いていた理想の将来像は、保険診療・自費診療という枠に囚われず、患者様のどんなご要望にも応えられるような歯科医師。幼少期から歯科医の父の仕事の話を聞いたり、職場に連れて行ってもらっていたおかげで、実際の歯科医の仕事については、歯科大学時代にすでにかなり現実的に想像出来ていました。それを実現するために、歯科大学では幅広い分野を学びました。

歯科大学卒業後は、さらに深い学びを求めて、大学院に進学して4年間研究者としての日々を過ごしました。大学院時代は臨床で患者様の治療に関わる機会も増え、研究と治療の両立は本当に大変でした。ですがこの経験があったからこそ、研究者としての論理的な考え方や、エビデンスに基づいた判断の重要性を身をもって理解することが出来たと思っています。局所的な治療ではなくお口全体に対する治療を行うという私の治療方針や、患者様がお困りの箇所がなぜ悪くなってしまっているのか、原因をエビデンスに基づいて判断するような力は、大学院時代の苦労あってのことだと実感しています。

幅広い診療に触れた大阪での勤務医経験

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歯科大学の頃から考えていた、患者様の要望になんでも答えられるように幅広い技術を身につけたいという思いを実現するために、当院を開業するまでに自費診療が中心の歯科医院と、保険診療が中心の歯科医院で勤務医を務めてきました。

保険診療・自費診療とあえて正反対の2つの医院で勤務医を行うことで、いろいろな治療を経験して自分の診療の幅を広げるためという意図がありました。

最初に勤務した大阪市内の歯科医院では、自費診療を中心にさまざまな治療を学ばせていただきました。さまざまな最先端の治療に携わらせていただき、こちらの医院での経験が現在の私の歯科医師としての技術の礎になってます。

自費診療が中心のため、周囲の先生方も新しい技術の習得に熱心で、刺激しあって切磋琢磨することが出来ました。こちらの医院で勤務していた時期には、院内だけでなく院外の勉強会などにも足を運ぶことがとても多く、日々貪欲に学びを深めていきました。

そしてそれと同時に、自費診療に特化した歯科医として患者様に自費診療をオススメするのは、私にはあまり向いていないことも実感しました。もとより開業後には、幅広い治療を扱う歯科医院を目指すつもりでしたが、自費中心での診療経験があったからこそ、保険・自費の垣根のない歯科医院が私には合っているということを確信できました。

2つ目に勤務させて頂いた医院は保険診療が中心で、特にお子様の患者様が多かったため、より幅広い治療に触れることが出来ました。

自費診療中心と保険診療中心というスタイル、患者様の年齢層やお悩み・ニーズなど、全く異なる2つの医院で勤務医を経験しているため、その両方の良いところ取りが出来る点が当院の強みだと思っております。

生まれ育った紀の川市で当院を開業いたしました

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約7年間の勤務医経験を経て、私の地元である紀の川市に当院「きのかわ歯科クリニック」を開業させていただきました。
子供の頃に父に憧れて以来、地元での開業は私の一つの夢でしたが、実際に独立・開業が現実的になってくることには、正直に言えば迷いもありました。
大阪市内で勤務医をしていた期間が長く、その間は大阪市内や近郊での開業も良いのではないかと悩んだものでした。

いよいよ独立開業が現実的になってきた頃に、紀の川市の歯科医院が減っており、地域の皆様がお困りだというお話を聞きました。

同じ地域に歯科医院がたくさんあれば、保険診療に特化した医院や、自費診療に特化した医院など、患者様それぞれが通いやすく自分に合った医院を選択できます。しかし歯科医院が少なくなれば、患者様の選択肢も減ってしまいますし、通いやすかった医院が閉業してしまい、歯科に通えなくなってしまった方もおられるかもしれません。

もともと私自身、開業する時には保険診療と自費診療の区分けのない、幅広い患者様に通っていただけるような歯科医院を目指すつもりでいました。そんな私の理想とした歯科医院は、紀の川市にこそ必要なのではないかと思ったのです。

このことに気付いてからは、開業場所への迷いはなくなり、紀の川市での開業を心に決めました。私が生まれ育った街、紀の川市に貢献したいという思いで、当院で紀の川市民皆様にとって、通いやすいような歯科医院を目指しています。たとえ地域の歯科医院が今より少なくなってしまっても、どんなご希望をお持ちの患者様でも当院であれば受け入れられるように、さまざまな治療の選択肢をご用意しております。

患者様により多くの選択肢を持っていただけるように

先ほどもご説明した通り、私のスタンスとして、保険診療・自費診療にこだわらず、より多くの選択肢を患者様に持っていただけるように、さまざまな治療をご用意しております。

保険・自費どちらも扱っていると聞くと、『強引に自費の高額な治療を勧められたらどうしよう』と不安や抵抗感を感じる患者様もおられるかと思いますが、当院では無理に自費診療をお勧めするようなことはありません。保険・自費どちらでも治療ができるという場合には、『保険だとこんな治療方法、自費だとこんな治療方法がありますが、どうしますか?』というご案内に留めるように心がけております。

もちろん、治療の選択肢自体はご提示しますが、最初から自費の治療について長々と説明するようなことはせずに、患者様自身が治療を選ぶのに必要な情報だけご説明させていただくようにしています。結果として患者様が『自費のこの治療は、保険とどう違うの?』とご興味を持って質問してくださった時にだけ、より詳しいご説明を行うようにしています。

自費診療も扱う先生というと、ギラギラしていて少し強引なイメージを持たれるかもしれません。私は患者様が治療を選択するために必要なご説明だけは必ずさせていただきますが、最終的な意思決定はなるべく患者様にお任せしておりますので、ご安心ください。

とにかく丁寧な診療・対応を徹底しています

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本当にありがたいことに、当院は患者様との関わり方についてお褒めいただくことが多いです。医院の口コミなどにも、優しくて丁寧な対応だと好評いただくお声が多く、大変嬉しく思っています。
このような評価をしていただけるのは、手前味噌ながら当院が歯科医院もサービス業だという意識を持って、患者様になるべくストレスをかけない、おもてなしの心をもった接し方を大切にしているからだと思っています。私だけでなくスタッフも含めた医院全体として、ホスピタリティを持った接客を徹底しており、言葉遣いなどにも気を配った、気持ちのいい対応を意識しています。

実生活で自分がお客さんの立場になって、これをされて嬉しかった、これが嫌だったということは、医院に持って帰ってより良い接客ができるように参考にしています。まだまだ完璧ではありませんが、まるでホテルのような接客ができるように、私含めたスタッフ一同が取り組んでいます。

歯科医院は『患者様』がいてこそ成り立つものです。患者様を第一に考え、サービス業の意識を持って、丁寧で気持ちの良い対応を心がけています。

私がインプラント治療をおこなう理由

私の自己紹介や医院のスタンスの説明が長々と続いてしまいましたが、ここからはなぜ私がインプラント治療を重要視しているのか、なぜ歯を失った方にインプラント治療をおすすめしたいと考えているのか、お伝えできればと思います。

入れ歯の博士号を取得して知ったインプラントの大切さ

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先ほどもご説明させていただいた通り、私は歯科大学卒業後には大学院に進学し、大学院で4年間、研究と臨床を並行して行なっておりました。その際に実は入れ歯専門の博士号を取得しており、どんな症例でも対応可能だと自信を持って言い切れるほど、入れ歯について精通している自信があります。

入れ歯というのは基本的には、歯の大部分がダメになってしまった患者様の、最終手段として使用される治療装置で、悪くなってしまったお口への対症療法だとも捉えることができます。入れ歯専門の博士号を取得した身として、優れた入れ歯を作って患者様に喜んでもらえることに嬉しさを感じる一方で、『そもそも入れ歯が必要にならずに済むような治療をしたい』という気持ちも強くなっていきました。

インプラントは、入れ歯が必要なほどにお口の状態が悪くなることを、未然に防げる可能性のある治療です。たくさんの入れ歯の症例を診てきた私だからこそ、インプラントの大切さに気づくことができました。

局所的ではなく包括的な治療を

インプラント治療をすることで、将来入れ歯になるリスクを下げられるといっても、ピンとこない方も多いかと思います。

入れ歯が必要になる程に、お口全体の状態が悪くなることを防ぐためには、歯列全体の健康を維持できるような、包括的な治療を行う必要があります。対して一般の方のインプラントへのイメージは、歯がなくなった箇所にブスッとインプラントを入れるというような、包括的どころかかなり局所的な治療に見えているのではないでしょうか。

歯列は1本の歯をきっかけに徐々に周囲の歯が悪くなっていきます。1本の歯が悪くなり、その両隣の歯への負担が増え、徐々に歯列全体の噛み合わせが崩壊するきっかけになります。お口の健康のためには、たった1本、されど1本と、1本の歯にこだわって治療することが重要だと思っています。

部分的に歯を欠損した場合には、ブリッジなどの治療を選択される場合もあるかと思いますが、ブリッジはその仕組み上、両隣の歯に大きな負担がかかってしまい、必ず両隣の歯の状態が悪くなってしまいます。そうなると徐々に補綴をする範囲が広がり、最終的には入れ歯にするしかないような状態になります。

対してインプラントの強みは、単独で植立するため、周囲の歯に負担をかけない点です。周囲の歯に負担をかけずに、失った歯があった頃と同じように、歯列を維持することができます。インプラントは治療そのものは局所的ですが、歯列全体の健康を守ることができる、包括的な治療でもあるのです。

もしも患者様から『先生が一番良いと思う治療をして欲しい』と言われれば、インプラントをご提案することが多いと思います。もちろん、骨の状態やご年齢、ご予算など患者様のご状況によって選択肢はさまざまですが、条件に合致する患者様であればインプラントこそ最良の治療だと確信しております。

私が痛みに弱いからこそ、痛くないインプラントを追求しました

インプラント治療は外科手術を伴い、歯肉を切開してインプラントを埋入します。そのため痛そう、怖そうというイメージが強く、患者様からも治療前には『どれくらい痛いですか?』『私は痛いのが苦手なんだけど大丈夫ですか?』と聞かれることが多いです。

そういう私も痛みが本当に苦手で、インプラントが怖いという患者様の気持ちはよくわかるので、とにかく痛みの少ない治療を追求してきました。そういう私も痛みが本当に苦手で、インプラントが怖いという患者様の気持ちはよくわかるので、とにかく痛みの少ない治療を追求してきました。

インプラント治療ももちろん痛みが少なくなるように、さまざまな工夫を行っています。患者様の中には、手術中が一番痛そうで怖いと言う方も多いのですが、実はインプラントで痛みが生じやすいのは、『①手術前に麻酔を打つ時』と『②術後に麻酔が切れた後』です。

①の手術前の麻酔を打つ時の痛みについては、実は昔私自身が麻酔を打ってもらった時にとても痛かった経験があり、特に気を配っています。麻酔を打つ際には表面麻酔をしているので、針を刺す瞬間は痛くありませんが、麻酔液を注入する際にかかる圧が痛みを引き起こします。そのため一般的にはゆっくり一定のスピードで麻酔液を注入できる、電動麻酔機を使用します。

しかし電動麻酔機でも痛みを訴える患者様がおられたので、当院ではあえて手動で、電動麻酔機よりもさらにゆっくりと麻酔の注入を行っています。うまくいけば、ほぼ完全に無痛で麻酔を行うことが出来ます。

正直にいえば、手動で麻酔を打つのは時間も手間もかかって大変です。ですがその一手間で患者様の痛みを減らせるのであれば惜しむべきではないと思い、手動での麻酔を続けています。

②の術後に麻酔が切れた後は、どうしても痛みが生じます。術後の痛みのほとんどが、歯肉を切開したことと、歯肉が腫れることが原因です。そのため当院では、サージカルガイドという特殊な補助装置を使用し、歯肉を切開する範囲を少なくすることで、術後の痛みを軽減しています。また、手術時間が長いと腫れに繋がりやすいため、意識的に手術時間の短縮には取り組んでいます。

こういった取り組みが功を奏して、当院でインプラントを行ったほとんどの患者様が、『思ったより痛く無かった』『全く痛く無くてびっくりした』と言ってくださります。

最後に|紀ノ川市の皆様へ

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2023年現在、紀の川市で開業してから2年ほど経ちましたが、地域の皆様の支えもあって、やはり生まれ育ったこの地でで開業した選択は間違っていなかったと確信しています。紀の川市の方々はみなさま温和でとても接しやすく、私はもちろん当院のスタッフ一同、日々穏やかな気持ちで診療を行えています。

地域の皆様とよりよい関係を築いていけるように、事前にご予約してご来院くださった患者様には、あらかじめ長めにカウンセリングの時間を確保し、できるだけお悩みやご相談を聞けるようにしています。理想を言えば一人一人の患者様と何時間もお話したいところですが、現実的に可能な範囲も決まっているため、限られた時間をできる限り有意義な時間にできるように、丁寧で気持ちのいい対応を心がけ、なるべくお話がしやすい環境を整えております。

こういったことができるのも、日々たくさんの患者様が当院にご来院くださり、当院を支えてくださっているからです。開業してから現在に至るまで、当院に通ってくださる地域の方は日々増えており、地元を助けるつもりで紀の川市に戻ってきたのに、地元のみなさまに助けてもらっている側面がとても大きいことも痛感しています。

これからもインプラントをはじめとしたさまざまな治療を通して、紀の川市の皆さまのお口の健康をサポートし、地域のかかりつけ歯科医となれるよう努めてまいります。

所属学会

  • 日本補綴歯科学会
  • 日本顎咬合学会

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