- TOP >
- 予防歯科
予防歯科
自分の歯で噛めることはこの上ない幸せです
「年をとれば歯を失う」は間違い?
日本では、加齢とともに歯の本数が減っていくように思われがちです。実際、その傾向にはあるのですが、適切な口腔ケアを実施することで、失う歯の本数は減らせます。そこで、以下にあげる表にご注目ください。
予防歯科に取り組んでいる人の割合が70%近いスウェーデンでは、80歳の時の残存歯数が20本を超えています。一方、予防歯科に通っている割合が25%程度の日本は、残存歯数が15本程度となっています。つまり私たちは、年をとることで歯を失うのではなく、ケアを怠ることで1本、また1本と大切な天然歯を喪失していくのです。
その場しのぎの治療は歯を失うリスクを高める
虫歯になったら削ってレジンを詰めればいい、そう考えている方は少なくありません。時間とお金をかけて予防するくらいなら、虫歯なった時だけ集中的に歯医者に通えば、コストパフォーマンスも良さそうですよね。けれども、実際はその逆です。歯1本に対して行える治療の回数には限りがあるからです。
以下の表は、失った歯の本数を年代別に表したもので、60代がピークとなっています。これは若い頃にその場しのぎの治療を受けてきた結果といえるでしょう。また、歯は1本失うと全体のバランスが崩れ、次々と歯を失うリスクが高まっていく点にも注意しなければなりません。
生涯健康な歯を28本維持することを目標に
永久歯は、親知らずを除くと全部で28本生えてきます。これを一生涯、1本も失うことなく過ごすことを目標に、口腔ケアに取り組みましょう。予防歯科でのメンテンナンスをきちんと受けている人が10年間で失った歯の本数は、40代で0.19本、50代で0.81本、60代で1.11本、70代で1.53本であったとの調査報告があります。つまり、適切なセルフケアとプロフェッショナルケアを継続することで、80歳になっても20本以上の歯を維持することは不可能ではないのです。
セルフケアとプロケアの両立が重要
虫歯や歯周病を予防する上で最も重要なのはご自宅でのセルフケアです。適切な方法、回数、タイミングで歯磨きを行いましょう。さらに歯科医院でのプロフェッショナルケアを両立させることで、より効率良く、お口の病気を予防できます。
歯科医院で行うプロケア
PMTC
専用の器具を用いた歯科衛生士による歯のクリーニングです。歯垢はもちろんのこと、歯ブラシでは取り除けないバイオフィルムやステインなども一掃することができます。PMTC後は、歯の表面がツルツルになり、汚れが付きにくくなることから、ケア後の予防効果も高まります。
歯磨き指導
正しい方法でセルフケアできるように、歯科衛生士が歯磨き指導を行います。
スケーリング
細菌繁殖の温床となる歯石を専用の器具で取り除きます。